日本人の特徴は、主に人間崇拝方法論主義

日本人の主な信仰的特徴は、「人間崇拝-方法論主義」とまとめることができます。
特に日本人の宗教観が御利益を中心とした雑居宗教ですので、その宗教観からくる考え方が何なのかをよく知る必要があります。

生まれながらにしてその価値観の中に生きしまっているわけですから、むしろ当の日本人のほうがその考え方が何かを知りません。

信仰とは、神の愛と出会って愛の道を行くことですが、神の愛のわからない人は神に愛されるために何か(善などの行為)を行います。
日本人の多くは宗教儀式や宗教的行動を、神に愛されるため、すなわち運勢や徳、または豊作や家内安全など、あげればきりがありませんが、そういった何らかの恵みを得るために行っています。

単純には、供える条件や功労の質や量を増やすことによって多くの恵みを得ようとします。
ひっくり返せば、願いの大きさに比例して犠牲や供え物が大きくなるということです。

聖人など宗教人が「天国」といった場合、いかに自分が人格を完成して天国を造るかというふうに言っていますが、ほとんどの日本人は神が創った天国という場所があって、そこへどうすれば行けるだろうかと考えがちです。
その感覚そのままに「人生の問題」と聞いた場合、学び全体が天国という場所へ行く方法に見えてしまいます。

そのために教えとはまったく異質の教えがその人の中に理解されてしまう、という悲しい結果になってしまいます。

まず私たちが真理を追求する場合、動機から修正しなければなりません。
何かの条件や善行を行うことによって、天国に行くとか徳を得るといった御利益発想を捨てて、私が愛を完成し主体的意思で真理を探究する事が必要です。

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