言葉の二面性を考慮する

言葉を読む、学ぶさいの姿勢について解説します。
人間は知らず知らずのうち民族性や親や学校の影響から固定観念を持ってしまいます。
そのうちの一つで、言葉が真理を表しているという思い込みです。
言葉はあくまでも真理の一側面を表したに過ぎません。

言葉の二面性

すべての存在が二面性であるように言葉も二面性からなっています。
みえない「真理」が、現象化して、聞こえる・読める言葉(二面性の片側)になれば真理の一側面のみを持つようになります。
二面性面性が中和(中庸)したところに真理がありますので、言葉は真理そのものを現さず、現象化した言葉は真理の一側面のみとなるのです。

言葉そのものを信じる「逐語霊感説」では真理に至れないことは明白ですが、言葉を大切にする姿勢は学ぶべきでしょう。

故に悟り深い人の言葉ほど右と左の言葉が激しく混在するようになります。

言葉を読むには祈祷や瞑想を通じて偏らない心の姿勢をもち、あくまでも言葉は真理そのものではないということを自覚して読むことが必要になります。

ましてや自分の立場を強化するために、真理の一側面にすぎない言葉を利用してはいけません。
言葉は真理の一側面ですから、自分に都合良く抜粋して権威づけできてしまうからです。
位置の上位者が「下位者が忠誠を尽くすべき」のようなことを正当化するみ言を選んで立場的な下位者を従わせれば、み言を利用した権威主義になってしまい本来の意味を失ってしまいます。
もちろん逆も同じです。

言葉を読む、語る際に祈祷や瞑想が必要なのは、ここに理由があります。

 

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